美術館で感じたこと

先日、三菱第一美術館で開催中の「ルノワール×セザンヌ」展に行ってきました。
印象派とポスト印象派を代表するふたりの巨匠の作品を、一度に見ることができる貴重な機会でした。
ルノワールの絵からは、光や色彩に包まれた、やわらかで幸福感あふれる雰囲気が伝わってきました。
人物の表情は生き生きとしていて、特に《ピアノを弾く少女たち》からは、楽しげな音色が聞こえてきそうで、私まで幸せな気持ちになりました。
一方セザンヌからは、形や構造を探求する力強さが感じられ、静かな迫力に引き込まれました。
同じ時代を生きながら、まったく異なる表現を追求したふたりの画家。
それはピアノの演奏にも通じるものがあるように思います。

同じ曲を弾いても、表現の仕方は人それぞれ。
生徒さんにも自分だけの「色」を大切にしながら、音楽を楽しんでほしいなと感じました。